変態がいます
昨日は松山空港近くの公園で一泊。
たまに聞こえるジェット音も旅の風情として、雨宿りのできる場所はそこぐらいだし。
夜中には飛行機飛ばないみたいだし、近くの交通量多めの道路からの音なんぞは、もう慣れましたし。
風邪気味で疲れの取れない体は即オチでした。
で、今日。雨の予報が起きたら曇り。長居して通報されるのを恐れた俺は移動開始しました。
といっても雨は雨。午後にはしっかり降るようなので、午前だけ走ってあとは休みましょ。
海が透き通ってキレイ。
今治に到着。はい、おつかれさまでした。
まだ11時。
ちょくちょく雨が降るので、安いコインランドリーを見つけて(200円!)ズボンとかジャケットとかを旅で始めて洗ってあげる。
さて、洗濯が済んでそのまま雨宿りしつつ、ブログ書いたりしてる内にウトウトし始めました。
すると、「ちょっとお兄さん」と声を掛けられます。
目を覚ますと目の前にイカツイおじさん。
(オーナーさん)
やばいこわい。
「何してんの、終わったら出てってくんない」
「え、あ、はい……」
雨は止んでいます。行きましょう…。
聞くところによると、ここらは刑務所が近く、厳しいのだと。(脱走ありましたし)
で、なぜわざわざオーナーさんにいらしていただいたかと言うと、他の利用者からの通報があったらしいのです。
「変態がいて怖くて店に入れません!」だって。
変態て。
ちょっとショックです。
ヒゲを伸ばしっぱなしにしてるのがいかんのですか?(旅の間だけ。伸ばしたことなかったし)
田舎特有の警戒心だと思っておきますけど。
追い出されて近くの浜辺の公園に退避。運良く屋根付きの休憩所もあります。やった。
スマホいじってバッテリー喰うのも勿体ないので、横になったり、起き上がったりぼんやりすごします。
思えばこんなに落ち着いた時間は、この旅で初めてです。
穏やかな波の音、鳥のさえずり。
時折降ってはすぐ止む雨。
遠くの島をただ眺めたり、飛ぶ鳥を目で追ったり、今までの旅に足りなかったものを見つけた気がします。
そもそも色んな場所で野宿するのが大きな目的だったのに、いつも作業的にこなしてしまっていたのは失敗でした。
動くこと(サイクリング)を楽しみ、止まること(野宿)を味わう。
それでこそ自分にとっての旅がより意味あるものになることに気づきました。
それに止まっていると旅のイベントが向こうからやってくるんですね。
これまでも旅の交流は休憩中(当然か)でした。
まあ、今度はガチ外人で割と流れるように英語で話しかけてくるのでビビりましたが。
(イエス! 映画と洋楽で鍛えた、リスニング能力 イエス!)
彼はアイルランドからで、ふきよーこー?(どこかわからん)から自転車でしまなみ海道を渡ってきたそうだ。
母国との違いは、グラフィティ(落書き)が少ないだって。
若者がおらんのだね。
明日は晴れる。なんせ俺がしまなみを走るのだから。晴れる。
寝る。