山の向こうは蒸し風呂
やはり新潟は空気がうまい。
それにここは虫も少なくて、広くて、土曜なのにテントが俺のだけなのが不思議な場所。
(勝手にキャンプする不届き者が少ないってことですね。偉い。)
いいのかなぁ。夜は満天の星空ですよぉ?
四国で400m程度の峠にひーひー言ってた俺は、これからの山越えを考えると気が重い。
海から南下する間、標高が上がった感じがしないし。
山越えのルートは2つ。18号で妙高高原(標高700mぐらい)か、292号で飯山へ抜ける(600mなさそう)ルート。
当然低い方を選ぶ。
6時半なのにもう暖かい。
あとはまっすぐ行くだけ。(思い込み)
ん?
予定
現在地
*おおっと*
またやってしまった。
まっすぐ走ると別の道だった。
(写真撮ってて気付かないかね)
戻るのめんどくさい……。このまま進むしかない……。
700mかぁ……。
今日も暑いから、高原いい選択だよね……。
長い1日になりそう。
涼しくなってきた!
高原の風!キモチイーー!
あれ、ゆるい坂しかなかったけどもう500m?
ハハ、ちょろ。
と思ったら、コンビニでおじさんに話しかけられ、「ここまでの坂などほんの序の口、これから本当の地獄を味わうがいい(野尻峠が大変ですよって)」
との情報をいただき、また気落ちして出発。
ここも荷物なしで走りたいよ。
スイスイ登る。
高原っぽい風景。
野尻湖。ここ700mあるよね。
峠あったっけ。
斜度最高で5%だったよ。
あんがい292より、こっちが楽だったのかもしれない。ルート選びは標高より斜度で選ぶのがいいのか。
(ぐねぐねしてない道?)
うーわ
高原来た。
空気うま。(テキトウすぎる)
ノルマの。
こっち来て本当に良かった。きれいな空気、自然。
ただ山越えるだけじゃない、こんないい気分で長野まで行けるなんて思わなかった。
一気に下まで降りてきた。
坂の途中、点々と置いてある温度計が23から次第に上がっていき、終いには31度。
ここが地獄か。
風もない。湿気がすごい。
町中を突っ切らなきゃいけないが、車が多く車道には余裕がない。
歩道は縁石でキレそうになるので走りたくない。
(高い上に乗り上げ、降りの2重の衝撃、横道の多さ)
死ぬな後輪。
不安なのでとにかくブレーキで衝撃を抑えて進む。(あー進まない)
脇に逸れて、コンパス頼りに南へ進むも、何度も行き止まりにぶつかる。
暑さと道に頭が煮えそうになりながらただ、南へ。
以前長野に来たときは、周囲を大きな山に囲まれていい景色だと思った。
が、今日は白くかすんできれいじゃない。
もう十分山見たし。
なにも撮ってないので、休憩中の雨宮日吉神社。
まだ少し走るけど、とりあえず85km。
明日こそ正真正銘の山越え。旅のラスボスだ。(まだルート決めてない)
それと、ウチまで後170km程なので、あさってが最終回。
帰りたいような、帰りたくないような。
(嫌な顔されるだろうな。)
ではまた。
追加で。
やはりこの時間のサイクリングはいい。
涼しくなって、いろんな匂いがしてくる。
山の匂いも濃くなって、家々から漂ってくるいい匂いもイイ。
ヤッベ真っ暗になっちゃった。