道あってる?
ネカフェにて一夜を明かすも、イビキのうるさい客によって熟睡は妨げられた。
しかも無呼吸症候群らしく、苦しそうなのが余計に気が散る。
バッテリーも満タンなので4時半出発で。
旅を始める前は、こんなに長時間自転車から離れることなんかできるわけ無いと思っていたのに、今や一晩放置も当たり前。慣れるもんだ。
これから先のルートは、山を迂回する遠回りか、山を突っ切って直で四国脱出するルートだ。
後者は600m級の峠越えになるだろうし、四国の山の素晴らしさには割とウンザリだ。
(当然登れます。もっと四国を周らないともったいないです。)
なので、山を迂回する、四国の自然と町を堪能するルートで参りましょう。
どうなるか分かりませんが、こっちで正解のハズ…!
土佐辺りの農村は理想的な田舎風景です。
昔話の世界。山へ芝刈りする世界だ。
緑の匂いが濃い。
順調です。目的地は100km 先ですが、急いでも急がなくても平均時速は10km。
登ってる…。予想より登ってる。
まだ登る。
こんなに登っても300mないなんて。
この倍以上の峠とか死ぬじゃん。
こっちルートで正解。
600m登れるなんて嘘でした。お詫びして訂正します。
暑くて我慢できん。
ここで疲れと寝不足でフラフラしだします。
ちょっとうとうとした瞬間バランスを崩し、倒れそうになり、何とか立て直そうとしたところにブロック塀が。危うく左手を磨り潰すところでした。
うとうとしたら降りなきゃダメですね。
山川海なんでもあり。
ここに来てお遍路姿を何人も見かける。
他のところもお寺あるよね?
ちょっと伊豆を思い出します。
この道、そこまでキツくはないが上り下りが続きます。
そこで遂に脚に異常発生。なんかふくらはぎが痛い。
そこまで全力で漕いだりしないようにしてるんですが、疲労が溜まっているんでしょう。
しばらく休ませます。
そこへお遍路のおばあちゃんとベトナムから来た男性が。心配して声をかけてくれました。
優しさが暖かい。
ベトナムの人とは名前を教えあったり、同じ自転車旅の趣味があるなんて話しもできました。
勉強中の英語がちょっと役に立ちましたが、いつも以上にキョドった。
昨日の少年といい、これまでの生活で接点のない人々との交流がありますね。
俺みたいに人を避けていても、こういった出会いを通して自分の世界を広げることができる。
もっと広い世界を見たいと思わせてもらっただけでも、旅をしている意味があったと言えそうです。
長かったよー!
疲れたけど、苦労に見あったものはあった。
うん。
あーきれい。あー良い。あー。
高知市から四万十市で100km。
卵6個、もやしにスパで栄養とって寝る。
後は大した坂もないでしょう!