じいちゃんち
昨日物足りなくて、残業して山の中の公園まで走ったら真っ暗になってしまった。
しかもアホみたいに激坂、明かりもなし、周囲に民家なしですごい心細さ。
さて、朝だ。
わざわざ山の中の道を選んだのは、この近くに母の実家があるから。
じいちゃんが死んでから何十年も行ってないので楽しみだ。(ばあちゃんはずっと早く亡くなったので、じいちゃんちと呼んでいた)
でかい橋が何本も架かってる。
ダム見っけ。
結構登るな。
到着。懐かしい道、何も変わらない。
じいちゃんばあちゃん、久しぶり。
隣の人は気にした事なかったけど、「大東亜戦争中比島方面ニテ戦死ス」だからじいちゃんのお兄さんだ。
方面はいい加減じゃないか?終盤はしょうがないだろうが。
ここが家。あまりにもキレイさっぱりで、場所間違ったかと思った。
昔は長い休みにはここに帰省していて、子供の頃は田舎の大きな家に泊まるのが楽しみだった。
お寺さんだったので、大晦日は一番最初に鐘を10回ぐらい突くのが楽しかった。もうこの村で鐘の音は鳴らないんだな。
(こんな花あったっけ)
知らないところばかり走ってきたが、こういう古い記憶のある場所には違った趣がある。
何年後か、この旅で巡った場所を訪れて、同じ気持ちになったら面白そう。
ぬく森の里。
じいちゃんちに来た時はいつも近くの温泉に行っていた。
まだ開いてない。出雲から風呂入ってないから入りたいなあ。
法林寺温泉。
こっちの方が古くからあって、すごく懐かしい。
現在8時、運良く営業開始時間でした。
スッキリするぞ!
風呂上がりには、
ぐお、紙のフタだよ……懐かしい。
まだこんなの残ってるんだ……。
思い出タイムは終了。
走るよ。
山を降りると、壁のように連なる山が見える。
そろそろ山越えを考えなくちゃならんが、どうやって日本海側から埼玉帰る?
この辺りの家は、みんな寺みたいにがっちり囲ってある。
暑い。神社で休む。
雲ひとつないよ……。
暑いから洗濯休憩。
洗って、着て涼んでも即乾く。
それにしても、ちっとも店がない。国道ですら稀。
東へ北へ。コンパス見ながら適当に走る。
国道はうるさいから嫌。
白い山々。あんな所越えられる場所ないでしょ。
あまり出会わない自転車道だ。
山がくっきり見えてきた。
85km。
山の中入る前にバッテリー充電しよ。
また明日。